ガラスと線画の物語*第14話『大きなリボン』

2013年03月26日
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とある町のちいさな手芸屋さんに ちいさな子猫がもらわれてきました。


子猫の名前はチョコラ。
手芸屋さんのご主人と奥さんにとても可愛がられていました。

チョコラはなかなかのこわがり猫だったので、いつも奥さんのそばから離れません。
お店番をする奥さんのとなりで、くるくるまわる布地やはさみの動きをじっとみつめて
いるのでした。

チョコラがとくに大好きだったのが
お店にたくさんならぶ いろとりどりのリボンでした。

キラキラしてるやつ、ふんわり軽そうなやつ、もこもこふわふわのやつ。。


こわがりなのでお客さんが来るたび、お店のすみっこ棚に隠れてしまうチョコラでしたが

なが~いリボンをみているとなんだかむずむずしてしまって 
どうしても追いかけたくなるのです。



ひらひら くるるるるる しゅるしゅる ことん。



気がつくと、チョコラのまわりには大好きなリボンがたくさんころげていました。
チョコラの顔に、おなかにも、しっぽにまで りぼんがくるくると巻きついています。


いつもおとなしかったチョコラがとつぜん、やんちゃになったので 
奥さんもお客さんもびっくり。

それからというもの 手芸屋さんのご主人はチョコラをお店にいれてくれなくなりました。


すっかりいじけているチョコラの姿をかわいそうにおもった奥さんは
お店でいちばん大きなピンクのリボンを持ってきてくれました。

「チョコラがもう少し大きくなったら、また一緒にお店番しましょうね」

そういうと、チョコラの首にその大きなリボンをかわいらしく結んでくれたのです。




大きなリボンがチャームポイントになった子猫のチョコラは 

ときどき 大好きなリボンで遊びたくなると 
奥さんが結んでくれたリボンを前足で器用にほどいては
もみくちゃにしちゃいます。


けれどもそこは町のちいさな手芸屋さん。お店のすみっこ棚には 

『チョコラの』 

とかかれた特別なリボンがこっそり置かれているのでした。


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次回のキーワードは『子犬』。
ガラス作品は、風船いぬの皮ひもペンダントです。







みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年4月2日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆


☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
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