ガラスと線画の物語*第49話『仕上げのデザート』

2013年11月26日
story_49.jpg

******************

「あああ、いそがしい いそがしい」

街で評判のレストランは今夜も満席で大忙し。

うさぎの給仕さんは 
ディナータイムに訪れたお客を席に案内し、
できたての料理を運んで お皿をさげて・・・

おいしい料理に話もはずみ、
店内はお客の幸せそうな笑顔であふれていました。

そんなお客のようすに ほっとひと息つくまもなく
仕上げのデザートの準備をします。

「ねぇ、デザートはまだかしら。とっても楽しみにしてきたの!」

このレストランにやってくるお客はみな、仕上げのデザートを楽しみに
やってくるのです。

うさぎの給仕さんは、
次から次へとあがる 「デザートはまだ?」 というお客の声に 
いつもよりもあわてたのでしょう。

できあがったデザートに飾られていた 
おいしそうなさくらんぼを お皿の上に落としてしまったのです。

「しまった!」

あわてて拾い上げたさくらんぼをみて ふと 思いました。

「あんなにお客が夢中になる仕上げのデザートって どんなだろう。。」

うさぎの給仕さんは 何度もお客に運んできたこのデザートを
いままで一度も味わったことがなかったので
つい つまみ食いをしてしまうのでした。

さくらんぼのあまりの美味しさに驚いたうさぎの給仕さん

この生クリームのかかったフルーツたちは?
このチョコレートムースは?
このふわふわのスポンジは?

夢中でつまみ食いしているうちに 
デザートのお皿は すっかりきれいになくなっていました。

「ああ、こりゃ叱られる。。でも なんておいしいんだろう!」



それからというもの

うさぎの給仕さんは 
仕上げのデザートを待ちわびるお客に
冗談交じりに でも自信たっぷりに話しています。

「この私も つまみ食いがとまらなくなるほどの
魅惑のデザートでございます。」


***************************



パラルシルセより届けられた
次回のキーワードは『遠い場所』。
ガラス作品は、オオカミ座のブローチです。






みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年12月3日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
京都寺町雑貨屋パラルシルセの手作りブログ
ものづくりの箱庭
スポンサーサイト
 | HOME | Next »