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ガラスと線画の物語*第16話『水たまり』

2013年04月09日
story_16.jpg

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ある雨降りの午後

女の子はお気に入りの黄色い傘をくるくるとまわしながら
おでかけしていました。
おろしたての長靴がうれしくて、ついつい鼻歌なんてうたっちゃいます。

道のそこかしこにある水たまりをみつけては ひとつずつ 

ぱしゃん! ぴしゃん! と飛びこんじゃうのでした。


『どんな水たまりも大丈夫~無敵の長靴♪』

てきとうに作ったへんてこな歌をうたいながら、
水たまりをさがします。

すると、目の前にとてもおおきな水たまりが現れました。


女の子はそのおおきな水たまりをちょっとのぞいてみました。

『・・・けっこう深そうかなぁ。』

すこし迷いましたが、

『無敵の長靴だから、大丈夫!』

そう言うと、おもいっきりジャンプをして
おおきな水たまりに飛びこんだのです。

ドボーン!!


その水たまりは 女の子がおもっていた以上に深いものでした。

水の中で女の子が目をひらくと、まるでそこは別世界。
いろんな生き物たちがいるのです。
金魚に亀、みたことのない魚たち。。

いろとりどりの金魚たちがこちらをみていいました。

『ここは 捨てられたものたちが暮らす楽園よ。あなたも捨てられたのかしら?』

女の子は必死に首を横にふりました。

『あらまぁ大変。じゃあはやく出ていってもらわないと。
 泳げないのなら助けてあげましょう。』

金魚たちは女の子の傘にいっせいに飛びかかりました。

傘は水の中でふわりと浮かびあがったかと思うと
女の子はさっきのおおきな水たまりの前ですわりこんでいました。

助けてもらったお礼を言おうと 女の子はもう一度のぞきこみましたが

不思議なことにそこにはもう
浅いごく普通の水たまりが広がるだけでした。


昔飼っていた金魚のことを ぼんやり思い出しながらの帰り道、
女の子はもう一度水たまりをのぞいてみると
こんどは鏡のように自分の姿がうつっているのに気がつきました。

ふと空を見上げると、雨はすかっりやんでいて
水たまりには青空がきらきらとうつりこんでいるのでした。





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次回のキーワードは『ダンス』。
ガラス作品は、こおどりうさぎのピアスです。







みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年4月16日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆


☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
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