ガラスと線画の物語*第20話『いっちょうら』

2013年05月07日


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ぴんとのばした蝶ネクタイに 自慢のシルクハット


これはペンギンさんお気に入りのいっちょうら。
身にまとうと、いつも気持ちがしゃんとします。

「ぼくのとっておきのいっちょうら。はやくあのこにみせたいな♪」


きょうはペンギンさんにとって特別な日。
気になるあのこにプロポーズすると決めた 
大事な日なのです。


どうにも落ち着かないので
待ちあわせの氷の上をいったりきたり
 
ぺたぺたぺた  て て て と

いつのまにやら氷の上は ペンギンさんのあしあとだらけ 
どれだけまっても 気になるあのこはあらわれません。

オーロラが舞う空をみあげて、悲しげにためいきをつくペンギンさん。

「あのこはもう 他のだれかのところへいってしまったの・・・?」


そのとなりのとなりの氷の上では、
いっちょうらのおめかしをした気になるあのこが
おなじように
空をみあげて ためいきついてることも知らないで。


そんな彼をのせて 氷は南極の海をゆっくりと漂うのでした。


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次回のキーワードは『別の世界へ』。
ガラス作品は、風船の子ヘアゴムです。




みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年5月14日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆


☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
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