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ガラスと線画の物語*第23話『赤いドレス』

2013年05月28日
story_23.jpg

****************

そのおんなのこは
花をとても愛していました。

いつものように
森のなかにひろがる花畑へでかけては
ひとつひとつの草花にやさしく話しかけ 
気にかけています。

そこへ くまさんがやってきて

「きみにぴったりの花をみつけたよ」

そういって もじもじしながら
おんなのこに一輪の花を贈りました。

その花をみたおんなのこは
すこし困ったような顔をしていたので
不思議に思ったくまさんはたずねました。

「どうしたの?おなかがいたいの?」

おんなのこはいいえと首をふり、悲しそうな
顔をして こういいました。

「せっかくきれいに咲いていたのに
摘みとってしまうなんて…」


悲しむおんなのこのようすに
くまさんは心底しょんぼりしました。
にぎりしめていた一輪の花まで 元気をなくし
うなだれています。

「ごめんね。きみの笑顔がみたかったんだ」


ひっつきむしだらけの顔で しょんぼりと落ち込む
くまさんの姿をみて
おんなのこはあわててお礼をいいました。
「どうもありがとう。とてもきれいな色ね」

おんなのこは
くまさんから贈られた一輪の花から
赤いドレスを染めあげました。

その赤いドレスをきたおんなのこは
花畑のなかでもひときわ鮮やかで

「まるで 花のお姫さまみたいだ」

くまさんはそういうと
あいかわらずうっとりしながら 
おんなのこに見とれているのでした。

******************



☆omake☆




次回のキーワードは『ステッキ』。
ガラス作品は、ことり紳士のバッグチャームです。







みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年6月4日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆


☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
京都寺町雑貨屋パラルシルセの手作りブログ
ものづくりの箱庭
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