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ガラスと線画の物語*第28話『シルクハット』

2013年07月02日
story_28.jpg

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ある風のつよい日

風にとばされ 空をさまようひとつのシルクハットが
丘の上の大きな木にたどりつきました。

その木の上に暮らしていたことり夫婦は
木の枝にひっかかっていたシルクハットをみつけると
つくりかけていた巣の場所に よいしょ よいしょと
運びました。

「わたしたちにはすこし大きいけれど、なかなか心地がいいわ。
これで安心して子育てができそうね」


おかあさん鳥は、うまれたての卵を
シルクハットのなかで 大切にあたためました。

やがて卵から生まれてきたひな鳥は
親鳥のはこんでくるごはんをたくさん食べて
シルクハットの中で 元気にすくすくと成長していきました。


すくすく育ったひな鳥は
いつのまにか 親鳥よりもおおきくなっていました。

親鳥は 
自分たちよりもはるかにおおきく育ったひな鳥に
大慌てで なんどもなんども ごはんを運びます。

そして
シルクハットの中で育ったひな鳥が 
ようやく巣立つ日がやってきました。


ひな鳥は、もうひなではありません。

立派なおおきな羽をひろげて 丘の上を
自由にとびまわり
自分でごはんをとることだってできます。


頭のうえには あの居心地のよかった
シルクハットがちょこんとのっています。

すくすくと育ったひな鳥は、
どんどん成長し、親鳥よりもおおきくなりました。


そして ついには
シルクハットよりもおおきく育っていたのです。


親鳥たちはもういませんが、
シルクハットはいつも 彼と一緒に
大空を旅しています。



********************


次回のキーワードは『3つの色』。
ガラス作品は、女学生さんの皮ひもペンダントです。





みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年7月9日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
京都寺町雑貨屋パラルシルセの手作りブログ
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