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ガラスと線画の物語*第29話『3つの色』

2013年07月09日
story_29.jpg



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三人姉妹が家路をいそいでいました。


あかいろの服をきたいちばん上のお姉さんはとても心配性。

「大変だわもうこんな時間。いそがないと真っ暗になって
帰れなくなってしまう、ほら早く早く」

そういってふたりの妹をせかします。


きいろの服をきた真ん中のお姉さんはとてものんびり屋さん。

「そんなにいそがなくても、まだお日様は頭の上なんだから
全然だいじょうぶよ。ちょっとここで休んでいきましょうよ」

そういいながら、きれいな花畑をみつけると
そこでお昼寝を提案します。

一番上のお姉さんは、そんなことまた今度でいいじゃないの!
と 困った表情です。


あおい服をきた末っ子の妹はとても泣きむしの甘えん坊。

「さっき図書室で借りた本、どこかに落としてきちゃった…どうしよう。」

しくしく泣きべそをかきながら ふたりのお姉さんに
一緒に探してとお願いしています。


「どこに落としてきたのよ、いそいでいるのにまったくもう!」

あかい服のおねえさんはぷんぷん怒りながら
妹のなくした本を一生懸命さがします。

「まぁ、そのうちでてくるんじゃない。それよりこのお花畑
いい香りがして寝転ぶと気持ちいいよ」

きいろの服のお姉さんは あいかわらずのんびりと
お花畑でくつろいでいます。

「そんなことしてないで、あなたも探すの手伝いなさいよ」

ふたりのお姉さんが わあわあ言いあっているそばで 
末っ子はただただ 泣きべそをかいているのでした。



3人の姉妹は幼いころからずっと 親からそれぞれに身につける色を
決められていて
あか・き・あおの3つの色でそろえられていました。

お気に入りのりぼんも、かばんも、くつも
はんかちだって くしだって お人形だって

1番上はあかいろで
真ん中はきいろで
末っ子はあおいろ というふうに決まっていました。

 
ときどき ふと、一番うえのお姉さんは
きいろやあおいろがうらやましいな と
ひそかに思っていました。


真ん中のお姉さんは あかい服やあおい服も
たまには着てみたいなぁ とぼんやり思うことがあります。


末っ子は いつも
あかいお人形やきいろいお人形にあこがれていて
交換してほしいと よくだだをこねました


よく面倒をみてくれていた
おとなりの家のおばさんは、いつも3人姉妹をみて
こういっていました。

「3つの色がそろうと ほんとうにお花のようできれいだね。」


3人の姉妹はそう言われると
はにかみながらも うれしそうに声をそろえて

「「「ありがとう*」」」

とおばさんにいうのでした。



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次回のキーワードは『え~ん!』。
ガラス作品は、ないてるシロクマのブローチです。




みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年7月16日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
京都寺町雑貨屋パラルシルセの手作りブログ
ものづくりの箱庭
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