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ガラスと線画の物語*第31話『スイスイ♪』

2013年07月23日
story_31.jpg


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あるお天気のいい昼さがり

あひるの親子がおさんぽで 公園の池にやってきました。
あひるの母さんは ひなたちにいいました。

「さぁぼうやたち、これから水に浮かぶ練習ですよ。
ちゃんと母さんの後ろをついてくるのよ。」

ひなたちは はじめてみる大きなみずたまりにおっかなびっくりです。

「こわいよう、まってまって おさないで」

母さんに置いていかれないよう 
ひなたちはあわてて 
「えいっ」と 池のなかに次々飛びこんでいきました。

「そうそう、力をぬいてね 水のうえに浮かんだら 
こんどはこうやって 足をうごかしてごらんなさい。」

あひるの兄弟たちは みんなそれぞれにコツをつかみながら
必死に母さんあひるについていきます。

ようやくみんなが池の中をスイスイと一周できるようになったころ、
なかなかついていけず はぐれてしまった一羽のひながおりました。

「どうしてぼくだけ 後ろに進んでしまうんだろう・・・?」

そのひなは 悲しそうな顔で首をかしげながら
それでもいっしょうけんめい足を動かします。

池のなかをパトロールしている大きな鯉のおじさんが
その迷子ひなのようすをみかねていいました。

「そりゃあ 左右の足のリズムがおかしいんだ」

迷子のひなは 鯉のおじさんにたずねました。

「りずむって?どうしたらみんなに追いつけるかあなたは知ってるの?」


「わしが手伝ってやるから ぼうやは『スイ、スイ』と口ずさむんだ。
それにあわせて足をうごかしてごらん」

鯉のおじさんは 迷子のひなを
水中からそっと押してあげました。


「スイ、スイ、スイスイ」

口ずさんでいると、なんだか前に進んでいるような気がしてきました。
(鯉のおじさんが押してくれているからなのですが)

たのしくなってきた迷子ひなは リズムよく口ずさみます。

「スイスイ♪スイスイ♪」


気がつくと、岸辺に
心配そうに待つあひるの母さんと兄弟たちがみえてきました。

「わぁ みんなのところへ戻ってこれたよ、ありがとうおじさん!」

迷子ひなはお礼をいおうと振り返りましたが
鯉のおじさんの姿はもうどこにもありませんでした。

迷子のひなは 
「スイスイスイ♪」 という魔法のリズムにあわせながら
自分のちからで みんなのまつ岸辺にたどりついたのでした。



あひるの母さんに 上手に泳げたわねとほめられたひなは

「親切な鯉のおじさんに とってもすてきなコツを教えてもらったんだ。」

と とても得意気に話したのでした。


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次回のキーワードは『ん?何か気になる!』。
ガラス作品は、リスのヘアゴムです。




みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年7月30日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
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