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ガラスと線画の物語*第33話『広い海』

2013年08月06日


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「あの歌声は どこからやってくるの?」


あたたかい海のなか いろとりどりの魚たちは
さんごの森でかくれんぼをしていました。

あっちへゆらゆら、こっちへゆらゆら 

おだやかな海のながれにあわせて 
さんごの森をいったりきたり。。

そんななか、どこかうわのそらで
いつも考えごとをしている魚がおりました。


あたたかい潮の流れは
ときどき とびきりつめたい流れをはこんできます。

そのつめたい潮はいつも どこからきたのか
かすかな歌声を一緒につれてくるのでした。

その歌声の かすかながらも美しい音色に
魚はいつもうっとり聴き入り、
遠い遠い歌声に あこがれを抱いていました。


「いつも海を旅するくじらさん、あの歌声はどこからやってくるの?」

旅するくじらは その魚にいいました。

「あの悲しい歌声のことかい。さて どう答えたものだろう。
広い広い海のことだからね、わたしもまだ知らないことのほうが
多いんだよ。」


「あの歌声は悲しいのかな。とても美しいとは思うのだけれど・・・。」

魚はすこし考えて、くじらさんにお願いをしました。

「くじらさん、どうかあなたの旅につれていってくれませんか?
あの歌声の主にどうしても会ってみたいんです。」


「広い広い海のことだからね。 なにがおこるかわからない。
それでもいくというのなら わたしの口の中にはいっておいで」


こうして魚は くじらさんと一緒に広い海へと旅にでました。


「大丈夫、この広い海はすべてつながっているんだ。
だからきっと歌声の主にも会えるし さんごの森にもいつか
帰ってこれるさ。」


くじらさんの大きなひとりごとをききながら
魚は あの美しい歌声のことを想うのでした。



~つづく~

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パラルシルセさんより届けられた
次回のキーワードは『想い』。
ガラス作品は、人魚のバッグチャームです。





みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年8月13日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
京都寺町雑貨屋パラルシルセの手作りブログ
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