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ガラスと線画の物語*第35話『優雅』

2013年08月20日
story_35.jpg

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なまけもののうさぎがおりました。

いつもほんのちょっと働いただけで
「いや~よく働いた。さて いっぷく いっぷく」

そういっては 心地よい場所に腰かけて、
しょっちゅう ひとやすみするので
みんなからは

『いっぷくうさぎ』

と呼ばれていました。

ある日、とてもいい香りのするおおきな花のうえで
いっぷくうさぎがくつろいでいる時のこと。

働き者のみつばちさんがやってきていいました。

「いっぷくうさぎさん、こんにちは。
おくつろぎのところすみませんが、その花の蜜を持って帰りたいので
ちょっとどいてくださいませんか?」

いっぷくうさぎは めんどくさそうに答えました。

「ほかにも花はたくさんあるよ。そちらにいきたまえ。」

「いいえ、どうしてもその花の蜜でなくてはならないのです。」


いっぷくうさぎもみつばちさんもお互いにゆずりません。

「きみも働いてばかりではなくて 
たまにはぼくみたいに 優雅なひとときをすごしてみたらどうだい?」

みつばちさんは ため息をついてこういいました。

「わたしだってくつろぐことはありますよ。
いつもいっしょうけんめい働いているからこそ、
そんな時間がとてもかけがえのないものだと知っています。」

「あなたは かけがえのない時間を大切にすごしていますか?」

そう聞かれたいっぷくうさぎは なぜか答えることができず、
そのかわり みつばちに花の蜜をとって渡してあげました。


みつばちがお礼をいって去っていく姿をみながら
いっぷくうさぎは 心にひっかかったものがなんなのか
考えていました。

「さっきはなんで答えられなかったんだろうね。
この優雅なひとときが ぼくにとって大好きな、かけがえのない時間なんだ・・」


でも さっきは素直に花の蜜を渡してあげればよかったなぁ。。

そうつぶやくと いっぷくうさぎは
そよそよと風にゆられる花の上で寝ころがって 
うたたねをはじめるのでした。


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パラルシルセさんより届けられた
次回のキーワードは『しっとり』。
ガラス作品は、オカメインコのピンブローチです。






みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年8月27日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
京都寺町雑貨屋パラルシルセの手作りブログ
ものづくりの箱庭
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