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ガラスと線画の物語*第37話『楽しそうね♪』

2013年09月03日
story_37.jpg

*************

あるちいさな動物園に夜がやってきました。

昼間 たくさんのこどもたちでにぎわう声は
日が暮れるとともにいつしか聞こえなくなり
あたりは静寂につつまれています。


キリンさんは いつものように目をつむり 
おとずれた夜の静寂に 耳をすませます。

どこからか カバくんの寝言がきこえてきます。

ゾウさんの足踏みする音がしました。

オオカミさんの遠吠えは どこかさみしく
星の夜空にひびきわたります。


「おや、いつもとちがう不思議な音が聞こえるね」


リー リー リー

コロコロ ギコギコ

リンリリン るるる。。。


それはとても心地のよいものでした。

音をたどってよくみてみると
キリンさんのすぐ足もとでは 虫たちが音楽会をひらいていたのです。

それに気づいたキリンさんは 

「楽しそうね♪わたしもまぜてちょうだいな」 といいました。


虫たちはキリンさんにお願いがあるといいました。

「気づいてくれてありがとう。
それでは、あなたの頭の上にのせてください。
一度でいいから、高いところで演奏をしてみたかったんです・・・」

「もちろんかまわないよ。さあ どうぞ」

キリンさんは おじぎをするような格好で
ながいながい首をおりまげて 虫たちを頭の上にのせてあげました。


「これは素晴らしいながめだ!
あんなに遠かった星空が とても近くにかんじるよ♪るるる・・・」

虫たちは大喜びです。

「ようこそ わたしたちの音楽会へ。
今宵はぜひ
このすばらしい夜空の演奏をお楽しみください♪」

コオロギの指揮者がキリンさんにおじぎをすると
虫たちの音楽会がはじまりました。


虫たちのささやかな演奏は 
夏の終わりの夜空に響きわたります。

動物園のみんなは 静かに目をとじて

それぞれ心地よい眠りにつくのでした。



********************




パラルシルセより届けられた
次回のキーワードは『どっち行く?』。
ガラス作品は、ふたごのブローチです。








みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年9月10日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
京都寺町雑貨屋パラルシルセの手作りブログ
ものづくりの箱庭
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