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ガラスと線画の物語*第39話『ほのかな想い』

2013年09月17日
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おしゃべり好きのねこ伯爵

毎晩お城で開かれるパーティーにでかけては
たくみな話術を冗談まじりに 着飾ったみんなに披露します。

そのため ねこ伯爵のまわりはいつもにぎやかで
おおきな笑い声につつまれています。

そんな彼には ほのかな想いを寄せるお嬢さんがいました。

いつも調子のよいことばかりいっては
みんなをいい気分にさせ、楽しませているねこ伯爵でしたが
そのお嬢さんを前にすると 
とたんに言葉がひとつもでなくなってしまいます。

「なんともなさけないものだなぁ。」

そのお嬢さんと会うたびに、ねこ伯爵は
深いため息をつきながら 家路につくのでした。


そんなある日
ねこ伯爵は 森の魔女をたいそう怒らせてしまいます。

彼のおしゃべりが災いしてしまったのです。

怒った森の魔女はおそろしい顔でこういいました。

「おまえは いつもひとこと余計だね。
そんなおまえの口は災いのもとだから 必要ないだろう」


ねこ伯爵は それからというもの
しゃべることができなくなってしまいました。

あんなににぎやかで楽しかったパーティーも 
彼のまわりだけ ワインをこぼしたような静けさです。


そんな すっかり自信をなくしたねこ伯爵のところへ
あのお嬢さんがあいさつをしにきました。

ねこ伯爵はうれしくてつい

「わたしと一緒に踊ってくれませんか?」

と ほのかな想いが 声になってでてきたのです。

お嬢さんはにっこりほほえみ 「ええ、よろこんで」 
と ねこ伯爵の手をとります。

ふたりが言葉をかわしたのは これがはじめてでした。


それからというもの
魔女の魔法がとけたねこ伯爵は 
以前よりはひかえめな おしゃべり伯爵になりましたが

毎晩パーティーで 
お嬢さんとおしゃべりしながら踊ることを
心から楽しみにしています。

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次回のキーワードは『てっぺん』。
ガラス作品はラッパ吹きのヘアゴムです。





みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年9月24日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
京都寺町雑貨屋パラルシルセの手作りブログ
ものづくりの箱庭
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