ガラスと線画の物語*第44話『まだかな、そわそわ』

2013年10月22日
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夕暮れどき
ガラス越しにじっと横断歩道をみつめるシロネコがいました。

信号が赤から青へかわるたび、
ひとりで遊んでいたシロネコは 耳をピンとたて
瞳をきらきらとさせて 

道路の向こう側から横断歩道をわたってくる人々を
みつめています。


まだかな、まだかな そわそわ。



ガラス越しにうつる人々は せかせかと歩き
シロネコの前を通りすぎていきました。
となりでは柴犬がつまらなさそうにあくびをしています。

「まだかなぁ。。。」

信号はまた赤になり、
そして青、赤、青、赤。。

なんどもチカチカと色がかわったころ
シロネコは横断歩道をわたる女の子をみつけました。

女の子は横断歩道を急ぎ足でわたりきると
笑顔でかけよってきてシロネコに話しかけてきますが
ガラス越しなのでなにもきこえません。

シロネコは この女の子が大好きです。
ガラス越しに
いつも学校の帰り道に摘んできたねこじゃらしで遊んでくれます。
いつも何かを話しかけてくれます。

シロネコは 毎日夕暮れのこの時間 
横断歩道をわたってやってくる女の子をさがしては

「まだかな、まだかな」 って 

心待ちに ちょっとそわそわしてしまうのです。


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パラルシルセより届けられた
次回のキーワードは『おいしいごはん』
ガラス作品は、すずめのカブトピンです。








みなさんはこのテーマでどんなお話を想像されるでしょうか。
次回は2013年10月29日(火)18時にお届けします。
お楽しみに☆



☆この企画は毎週火曜日18時 2つのブログで同時更新しています☆
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